2010年02月13日

止血剤として使用されていた

止血剤として使用されていた
止血効果があったり美肌効果があったりとスゴイ成分ですよ

トラネキサム酸は、抗炎症作用、抗止血作用などがあり、止血剤として使用されていました。
以前から、歯槽膿漏による出血を抑えるために、歯磨き剤の成分としても配合されています。
そのトラネキサム酸に優れた美白効果がある事がわかり、シミなどの治療用として皮膚科で処方されたり、美白化粧品に配合されるようになりましたよね。

トラネキサム酸が、その美白効果を一番発揮するのは、肝斑(かんぱん)と言われているシミに対してです。
肝斑は、妊娠中の方や更年期の女人のホルモンバランスの乱れによって引き起こされる女人特有のシミで、目の下にもやもやとした感じで左右対称に出来ます。
黄体ホルモンなどの女子ホルモンの影響で、メラノサイト活性化因子であるプラスミンがメラノサイトを刺激し、メラニン色素の生成を促すために出来ると思われています。
紫外線による比較的くっきりとしたシミとは区別が付きやすく、さらに、それらのシミと異なり、美白化粧品やレーザー治療などで治療する事が困難シミでもあるそうです。
トラネキサム酸は、プラスミンのはたらきを阻害して、メラノサイトの活性化を抑制するとされ、肝斑の治療に効果的な唯一の成分であるとされています。

そして、もう一つの特長として、シミ以外の周囲の皮膚には影響を与えないため、シミの部分だけが白くまだらになるといういさかいが起こりにくい事が挙げられます。
シミの炎症を抑制する事で、自然を肌色になじむようになると思われています。
ビタミンC、ビタミンEといったサプリメントとともに使う事で、その効果が高まる事がわかっています。